高齢者(老年期)とは一般的に65歳以上の方を指す場合が多いのですが、「見た目が若い」「見た目が老けている」というように個人差が大きいことはみなさん感じられていることでしょう。
自分はまだまだ若いと思っていても、このまま長生きをしていけば高齢者となり、自分自身のあらゆる機能が衰えていくことは自然の摂理です。
自然の摂理に逆らうのではなく、老年期をどのように受け入れ、どのように向き合うかが大切なのではないでしょうか。
私は40代半ばですので高齢者(老年期)になるのはもう少し先のことかもしれませんが、現時点で生活のいたるところで体の衰えを感じています。
高齢者(老年期)の心と体と社会的な変化の特徴を知り、今後豊かに過ごしていくためにはどうすればいいか考えていきましょう。
高齢者(老年期)の心の特徴
高齢者になると一体どんな心の特徴をもつようになってくるのでしょう。
心の特徴を言い換えれば性格になると思いますが、一般的にどのように変化していくか見ていきます。
高齢者になると頑固になる
これはわりと言われていることですね。
できれば自分が老年期に入ってからは周りから頑固者とは言われたくないものです。
頑固者にもいろんな方がいますので一概には言えませんが、
自分がこれまで長年生きてきた上で会得してきた主義主張を押し通したい
周りに自分の主義主張を押し通すことで自分の存在意義を認めてもらいたい
といったことがあるのではないでしょうか。
老いては子に従えという言葉もあるように、今のうちからまずは相手の意見を尊重するようにしておいた方がいいかもしれませんね。
高齢者は利己的になる
一言でいうと自分の利益だけを追求しようとすることです。
別の言い方をすると欲張りです。
老年期に入って欲張りだと周りから思われると、
「先も長くないくせになに欲張ってんだよ」
と若い人からひんしゅくを買いかねませんので、今のうちからできる範囲で気前がいい自分というキャラクターを作っておきましょう。
高齢者は愚痴っぽくなる
老年期に入って愚痴っぽくなるのは周りにとって非常に迷惑です。
言ってもしかたがない事を今となって嘆かれても、言われた方は「知らんがな」としか答えようがありません。
少しの愚痴であれば周りも「ウンウン」と聞いてあげられますが、しょっちゅう言われたらたまったもんじゃありません。
嘆くというのは後悔の念を表すということになりますので、長い人生でいろんな後悔した話は周りに言うことをできるだけ控えるようにしましょう。
高齢者は疑い深くなる
これは昨今の振り込め詐欺が多発する世知辛い世の中、老年期に入った高齢者にはあった方がよいスキルなのではないでしょうか。
ただ、同居の家族や自分の子供にまで疑い深くなると少し困ったものです。
長い人生経験でいろんな修羅場をくぐってきたことや、保守的になり自分の殻に閉じこもってしまうことも原因のひとつかもしれません。
赤の他人にはこのまま疑い深さの気を緩めず、近しい人にはもっと信頼の目を向ける使い分けが必要になってきます。
高齢者はイライラしやすくなる
老年期に入ってくると、動作も緩慢になり気も長くなるのかと思いきやけっこうイライラするものなんですね。
私自身もイライラしやすい性格だと思っているのですが、人って自分の思い通りに事が運ばなかった時にイライラするものなんですよね。
やはり老年期に入ると自分の体が思うように動かなくなり、自分の身の回りのことでも、これまでのように自分の思い通りにならないもどかしさからイライラすることが増えるのかもしれません。
私も今のうちから自分の思い通りに事が運ばなくてもイライラしない生活を心がけて老年期に備えたいと思います。
高齢者は不安を感じやすくなる
よくおじいちゃんおばあちゃんの原宿である巣鴨なんかでテレビのインタビューを観ていると、
「あとはもうポックリ逝きたいだけじゃわ」
とか言っていますが、内心はけっこう不安を抱えておられるんですね。
よくライフプランニングで長生きのリスクとかいわれていますが、自分が長生きをすればするだけ金銭的な不安や家族に面倒をかけることを心配されてあるのかもしれません。
現在ではさまざまな老後サービスが利用できますので、老後の不安の大半はお金で解決できます。
私も安心して老後を迎えられるために、また家族に迷惑がかからないように可能な限り貯蓄に励みます!
高齢者は疎外感を感じやすくなる
疎外感とは、仲間がなく、頼る人がいないような状態で孤独を感じるのことというような意味です。
これは老年期になるとどうしても仕方がない部分だと思います。
大切な友人や家族に先立たれて孤独になってしまうのは本人だけのせいではありません。
私たちができるのは若いうちから趣味などを通じて積極的に人との交流を図り、老年期に入ってもいろんな人と接することができる社交性を持つことだと思います。
高齢者は無気力になりやすくなる
老年期に入ってからの無気力は老人性うつ病との因果関係も指摘されており危険です。
できれば老年期に入って無気力にならないように仕事一筋にならない工夫が若いうちから必要になってくると思います。
ちなみに私は仕事一筋な人間ではないのでこの点では大丈夫です。
若いうちから自分の楽しみを見つけることやライフワークを見つけることが無気力防止に役立つかもしれません。
高齢者(老年期)の体の特徴
高齢者(老年期)の体の特徴は以下になります。
周りのお年寄りの方を見れば分かることですが、長生きをすればいずれ私たちもそうなっていきます。
老化は防ぐことはできませんが、多少なりとも遅らせることはできます。
今からでも日々の食事や運動に気を使っていきたいものです。
見た目が老人のようになってくる
体重が軽くなる
皮膚がしわしわになり、シミもたくさん出てくる
歯が抜ける
髪が白くなるか抜ける
背骨が曲がる
運動能力が落ちる
反応が遅くなる
筋力や持久力がなくなってくる
骨が折れやすくなる
視力が弱くなってくる
聴力が弱くなってくる
皮膚で感じる感覚が鈍くなる(熱い、冷たい、痛いなど)
高齢者(老年期)の社会的変化の特徴
仕事からの引退
最近では65歳を過ぎても働かれている元気な方も多いですが、最終的にはどこかのタイミングで引退されます。
そのことを念頭に置いて、引退後なにをしたいのかということを現役中にしっかりと考えておく必要があると思います。
経済力が低くなる
当然のことながら、現役を引退して収入が年金だけになると経済力は低くなります。
多くの方の場合、年金だけでは生活ができませんので、退職金などの貯蓄を毎月少しずつ取り崩す生活になっていきます。
40代以降で住宅を購入された方の多くが65歳以降も住宅ローンを払い続けるという前提でローン契約を結ばれていると思います。
可能な限り繰り上げ返済などを行なって年金生活になる前までには住宅ローンは完済しておきたいものです。
生活する範囲が狭くなる
身体的能力が衰えてくると生活圏が狭まってくることはある意味しかたがないことです。
昨今では老年期に入った方がアクセルとブレーキを踏み間違って重大事故を起こすというニュースも度々聞きます。
そうなってくると車での移動も控えていかなければならない状況になっています。
一方で自動運転の技術が急速に発達してきていますので、近い将来は高齢者でも安全に行動範囲を広げることが可能になることでしょう。
自由に使える時間が長くなる
仕事を引退して年金生活になれば1年中が夏休み状態に入ります。
若い世代には羨ましい限りですが、前述の経済力が低くなって生活する範囲も狭くなれば何かしたいと思ってもできることが限られてきます。
また、できることが限られてくると、何もしないことで無気力になってしまうという悪循環に陥ってしまうことも考えられます。
やはり長く自由な時間を有意義に使うためにも金銭的な備えは重要になってきます。
高齢者(老年期)の特徴とは?高齢者の心と体と社会的な変化の特徴のまとめ
以上が主な高齢者(老年期)の心の変化、体の変化、社会的な変化の特徴になります。
これからは超高齢化社会になると言われています。
間違いなくそうなるでしょう。
私個人の見解では公的年金制度が破綻するとは思っていませんが、ますます自助努力が求められることは明らかです。
ライフプランを考えてみても、私たち働く世代が住宅ローンや子供の教育費を終え、自分の老後に備えて貯蓄に集中できる期間はそう長くありません。
来るべき老後を健康面でも金銭面でも余裕を持って迎えられるように頑張っていきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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