英語が難しいから苦手だと思っている人もこれを読んで、英語に対する抵抗感をちょっとでも減らしてくれたら嬉しいな。
英語は決して難しい言語ではありません。
いや、ほんとにそうなんです(笑)
でも、どうやったら、英語の読み書きができるようになるのでしょう?
世の中にはさまざまな英語の学習法が出回っていますよね。
聞き流すだけで英語が分かるようになると言う方もいます。
「受験の英語の科目で高得点を取りたい!」
「電車の中で英字新聞を広げてスラスラ~っと読みたい」
「海外出張を命じられた」
「上司がアメリカ人になった」
「イギリス人の女の子を好きになった」
学習意欲や単なる見栄や勤務評定や下心など、いろいろな理由で英語教材を買い求める人がいるのではないでしょうか。
今回は英語が難しいと悩んでいる初学者の方に読んでもらいたくて、この記事を書きました。
ほんとは英語って難しくないんだよっていう理由と、英語学習を難しくしている理由、そして学習の手引など、盛りだくさんの内容でお届けいたします。
ちょっと長文になるけど最後まで読んでくださいね(笑)
「英語って難しい!」って思っている方が「な~んだ、そういうことか」って思っていただけるようになると嬉しいです♪
それでは、レッツゴー! Let’s Go!!!
目次
【英語は難しくないその1】英語を読むときは、大づかみに構文をとらえて読むのが大切
英語と日本語では、文章の構造が違うため、つねに言葉の順番を考える必要があります。
と言っても、全然難しいことではありません。
例えば、英語と日本語では、言葉の語順が異なっています。
「I love you.」は正しい英語ですが、「Love you I.」では意味が通じません。
「~は(主語S)・~します(動詞V)・何を(目的語O)」
これはSVOという文型で、英語表現の基本的な骨格となる、非常に重要な文章なのです。
説明が簡単過ぎて、拍子抜けした方も多くいらっしゃるかも知れませんね。
そのくらいは、自分でも分かってるという方も多くいらっしゃるでしょう。
では、次の英文の意味が理解出来るでしょうか?
「The freshness of a bright may morning in this pleasant suburb of paris had its effect on the little traveler.」
手元にある、受検参考書(英文解釈教室)から引用しましたが、英語に自信のある方にとっても、とても難しい文章でしょう。
「こんな長くてわけの分からん英文が読めるか!」そう思われた方が大半だと思います。
長年、英語を講義してきましたが、しっかり勉強されている方でも、この文は難しいとおっしゃられてました。
そんなとき、さきほどのSVO「~は・~します・何を」を思い出してください。
「Freshness had effect.」これが、この文章の本当の基本構造です。
「The freshness(S) of a bright may morning in this pleasant suburb of paris had(V) its effect(O) on the little traveler.」
「freshness(新鮮さ)は・had(持った)・effect(影響力)を」こうして簡略化してみて下さい。
するとあら不思議!ややこしいながらも、なんとな~く意味が通じる気がしませんか?
しますよね?しますよね?
「新鮮さは影響力を持った」→「新鮮さに影響された」こう意味をとらえ直すことを「意訳」と言います。
「何がしかの新鮮さ」が「影響力」を「及ぼした」と、この文は言いたいわけです。
つまり、「I love You.」と全く同じ文構造なのです。
修飾語が多いため、例文が複雑に見えるのであって、実は非常に単純な構造に過ぎません
(cf.この楽しいパリ郊外の5月の明るい朝の爽やかさが、小柄な旅人に影響した)。
知らない単語がたくさん並んでいても、先ず、心がけるべきは、片っ端から辞書を引くのではなく、英語の基本的な骨格を想定することなんですよ♪。
【英語は難しくないその2】英語にはたった5つの文型しか存在しない
受験時代に、些末な文法と単語ばかり学ばされた挙句、難しい英文を読ませようとするのも確かに問題です。
ですが、さしあたって、現実に英語が試験や何かで必要な方にとっては、大づかみに文型を捉える訓練は必須かと思われます。
単語を並べる順番(文型)が、英語と日本語では違っていると気付いてしまえば、英語学習の難しさへのアレルギーは減少します。
日本語は助詞を使えば、自由に語順を並び変えられるので、外国人が日本語を学ぶほうがずっと難しいんですよ。
ですから、文の主要素を探すことで、文の内容ではなく、文の型式への関心を高めていくことが大切です。
先ほど挙げた複雑な例文も、文の主要素を抽出さえしてしまえば、非常に簡単な構成になっているのが分かるはずです。
英語には、たった5つの文型しかありません。
- 1.SV
- 2.SVC
- 3.SVO
- 4.SVOO
- 5.SVOC
5つの文型を頭に叩きこんでしまうのが、先ず基本となります。
英語の構造は、いたってシンプルなのです。
【英語は難しくないその3】英語を綴れるようになる秘訣はモチベーションにある
さあ!モチベーションを維持してその3を見ていきましょう!
実践すべきは「英作文」ではなく、「英借文」です。
最初は丸暗記で良いので、単語カードに短い英文を書いて、常に携行してパラパラと眺めましょう。
すると、自然に応用が利くようになっていきます。
無理せず、最初は50個くらいの文章を覚えてみましょう。
手持ちの文章表現が増えていくにつれ、次第に様々な英文が書けるようになっていきますよ。
つまり、手持ちの英語の文章表現を借りて書くのです。
読めるだけでは綴れないので、上手くいかなくても良いから、とにかく何か書いてみましょう。
単に、「I love you.」と綴るだけでも、立派な英語なのです。
大切なのは、誰かに何かを英語で伝えたいというモチベーションであり、文章の巧拙は問題ではないのです。
例えば外国人が、カタコトの日本語で話しかけてきたときなどに、私たちは意味が理解できるし、簡単な日本語で意思の疎通をはかることができるはずです。
それと同じで、こちらがカタコトの英語で外国人に話しかけたとしても、向こうはちゃんと理解してくれます。
私の好きな例文を、暗唱文として以下に挙げます。
- 「自分にもっと自信を持ちましょう」
- 「Have more confidence in yourself.」
- 「過ぎたことは忘れ、先にあるものをつかむことに全力を」
- 「Forget what is behaind you and do your best to win what is ahead.」
ぜひ、いつか誰かに伝えたい言葉や、気に入った文章を、単語カードに書き留めておいて下さい。
きっと、英語を書くことが好きになるし、もっと身近なものになっていくでしょう。
最初のパラグラフで書いたように、今度は客観的に、自分の書いた英文を眺めてみましょう。
正しく文型に則って書いてあるか、文の主要素(S・V・O・C)は何か、手持ちの表現と同じ構成かどうか、調べてみましょう。
書くことと読むことは、どんな言語であれ同義です。
原則論的なお話が続いたので、簡単ですが、実際に英語の綴り方を見てましょう。
最初に気をつけるべきポイントの一つは、S(主語)を何にするかという点です。
題材は、手元にある参考書(和文英訳の修行)にほんの少し手を加えました。
「この花を見るたびに、愉快だったあの頃を思い出す」
この和文を、いろいろと英語で書いてみましょう。
例1.「Everytime I look this flower,I(S) think of those pleasant days.」
これは「私」を主語にした場合(良い例)。
例2.「This flower(S) never fails to bring back to me memories of those pleasant days.」
これは「花」を主語にした場合(悪い例)。
初学者の方は、例1の文章を綴れるよう努力しましょう。
例2のような文章は書けなくても差し支えありません。
このように、主語のとり方で文章の書き方は大幅に変わってきますが、イロジカルな文章にならないよう、注意すべきでしょう。
やはり、ここでも文の主要素が何であるか、常に意識しなければなりません。
ただ、英語は、自由度の高い言語であることが、お分かりいただけたかと思います。
大事なのは、自分の英文のストックに準拠して書くということで、文章の巧拙は問題ではありませんからね♪
【英語は難しくないその4】英語を毎日使ってみよう
日本にいる限り、学齢期を過ぎてしまえば、英語に接する機会はほとんどなくなります。
英語に関わる仕事に就くなら別ですが、一生涯、英語にふれる機会のない方も、当然多くいらっしゃるはずです。
受験英語を最後に、英語に接する機会が激減してしまうケースがほとんどです。
統計的にも、日本人は英語学習にあてる時間が、諸外国に比べてきわめて少ないとのことです。
意識して、英語に接する機会を増やしてみましょう。
全て分からなくてもよいので、英字新聞に挑戦したり、英々辞典を使ってみましょう。
または好きな洋楽の歌詞を眺めたりするのもよいでしょう。
理想的なのは、外国人の友人を作ることです。
今はSNSが活用できる時代です。
気軽に、外国の方に友達申請して、カタコトでよいから英語で話しかけてみましょう。
もしギターが好きなら、ギター好きな外国人の方と友達になってみましょう。
「Your guitar is nice.」
最初はこれでいいのです。
ちゃんと気持ちは伝わります。
たとえば語彙を増やすのに、よく単語集が使われています。
英単語は、最初は1000語くらい覚えれば十分です。
語彙を増やすコツは、たくさん英文を読むことと、文脈の中で、言葉の意味を類推する力を磨くことです。
もちろん彼は英語がよく出来ましたが、文脈の中で、単語の意味を捉えることを知っていたように思います。
毎日英語を読んで、知らない単語を覚えていきましょうね♪
【英語は難しくないその5】英語をひたすら音読しよう
音読は、國弘正雄さんが提唱する方法論です。
中学校の教科書を、繰り返し繰り返し、音読するのだそうです。
これは合理的かつ非常に優れたメソッドです。
自分の声で英文を読み、自分の耳で英語を聞く。
どこで区切って読むのか、発音は正しいのか、読むスピードはどれぐらいなのかなど、自分で読めば、いろいろと収穫が多いと思われます。
留学でもしない限り、生の英語を耳にする機会は限られています。
ある程度、読み書きができるようになってからでないと、耳で聞いても生の英語はよく分からないと思います。
留学は費用がかかるし、初学者の方や、時間のない方には不向きな学習法です。
中学英語は文法が平易で、学び初めに取り組むのに、有用な学習素材です。
やさしい教材を繰り返し音読する方法は、非常に効果が高いと思います。
賈逵五歳にして明恵人に過ぐ。
賈逵(かき)は、誰かが隣家で書物を繰り返し読むのを聞いて、知恵をつけたという故事です。
賈逵は人真似して、復唱していたのかも知れません。
五歳と言えば、ちょうど知恵がつき始めるころです。
手近な教材で英語が上達するのなら、これほど素晴らしいことはありません。
國弘メソッドは、自分は試したことはありませんが、非常に高い関心を払っています。
英語は難しいから苦手という日本人へ!ほんとは難しくない5つの理由のまとめ
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか?
英語の学習法はさまざまで、どれが正しいとは言い切れない面もあります。
ここで強調しておきたい点は、やはり文の構造を意識して学ぶ、ということです。
生得的とも言える母国語とは違い、幼児期を過ぎた外国語学習は、組織的かつ合理的方法ですべきだということです。
そのためには、計画を立て、明確なメソッドを確立して
学ぶことが大切になってきます。
今回の記事は熱く語りすぎて長文になってしまいました(笑)
最後まで読んで下さってありがとうございました。
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