統合失調症でも仕事はできます!おすすめの仕事には何がある?

統合失調症 仕事 おすすめ

統合失調症の方が軽快することを、寛解と呼ぶそうです。

寛解すると症状が消え、社会復帰して、就労される方も大勢いらっしゃいます。

統合失調症は100人に1人の方がかかる病気で、決して珍しい病気ではありません。

芥川龍之介も統合失調症だったそうです。

私の知人に、統合失調症に罹患しながら、精神科医として働いている方がいます。

彼を見ても統合失調症だからということで就労不能であるとは決して思いません。

また、お薬の進歩で、患者さんも普通の日常生活が営めるようになってきました。

今や患者さんにとっての大きな関心事は症状のみならず、就労という課題なのです。

やはり多くの患者さんにとって、社会復帰は大きな悩みかと思われます。

障害者雇用という制度がありますが求人も少なく、賃金も高いとは言えない現状があります。

そこで今回は、統合失調症の患者さんにおすすめの仕事には何があるかということをお伝えしていきます。

デリケートなこころ

統合失調症の原因は、はっきりと定まっていません。

こころの病であるのは確かですが、一説には、病気の引き金になるのはストレスだと言われています。

統合失調症の患者さんは、ナイーブでデリケートな方が多いようです。

対人関係での失敗も、患者さんにとっては大きなストレスになります。

場合によっては、お医者さんは就労不可の判断を下される場合もあるようです。

これは、患者さんが社会的なストレスに対し、脆弱な面があることを考慮した措置だと思われます。

一方で、記事の初めに書きましたが、寛解して、症状が改善する患者さんも増えてきています。

ほぼ、健康に近づいた統合失調症の患者さんの職業適性を、深く考えてみる必要がありそうです。

それでは、対人関係の苦手な統合失調症の患者さんに、おすすめの仕事にはどんなものがあるのでしょうか?

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福祉という道

概して、統合失調症の患者さんは人の痛みがよく分かるようです。

ご自身が、かなり厳しい闘病生活を強いられた為かと思われます。

私は、福祉という道を提案します。

福祉というのは、人を幸せにするお仕事です。

人の痛み、苦しみが分かることが、大前提だからです。

介護職は、高齢化もあって、人手が不足しています。

比較的取得しやすい、介護職員初任者研修の資格を取るのも良いかも知れません。

介護職員初任者研修とは
厚生労働省の定義では、介護職員初任者研修は、訪問介護事業に従事する人が、在宅・施設を問わず最低限の知識・技術を身につけ、基本的な介護業務を実践できることを目的として行われるもの、とあります(抜粋)。

つまり、お仕事の中身は、おじいちゃんやおばあちゃん、障害を持った方などの、介護やサポートをするということです。

まさに、時代のニーズにあった、明快な定義と言わざるを得ません。

65歳以上の高齢者が3人に1人の時代がやってきます。

統計では、10年後には230万人もの介護職員が必要になるそうです。

介護職が活躍出来る場面や機会は急速に広がっています。

個人の住宅であったり、医療機関であったり、介護施設であったりと、活躍の場が広がっています。

統合失調症の患者さんは、奉仕のこころや、助け合いの気持ち、思いやりなど、介護の仕事に必要なメンタリティを持っておられるように私は思います。

働く統合失調症の患者さん

この記事は何も知らなければ突飛に思えるかも知れません。

ですが、統計的に言うと、社会復帰している統合失調症の患者さんの職種の、約40%が介護や医療に関連する仕事なのです。

この事実は、何を示しているのでしょう。

人は必ず、何らかの病にかかります。

人は、ときとして弱い存在です。

慈しみ、助け合うこと。

要は、働くというのは、人生観に関わることがらです。

何の為に働くのか、人によって理由は様々でしょう。

「人助けがしたい」そういう気持ちで働く人は、世の中に絶対に必要不可欠な存在です。

介護職として働くというのは、アイデンティティー・クライシス(精神の危機)を経験した、統合失調症の患者さんならではの、生きる尊厳、働く喜びに直結しているように思います。

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統合失調症でも仕事はできます!おすすめの仕事には何がある?のまとめ

今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。

知人に、統合失調症に罹患しながら、精神科医として働いている方がいるという話を冒頭でしました。

彼は奉仕する側と、奉仕される側の、両面を体現している方です。

助ける者と助けられる者、それは同一だと知らされます。

つまり、人は支え合って生きている。

助けることもあれば、助けられることもある。

この記事でおすすめするまでもなく、統合失調症の患者さんたちは、ご自身の力で、生きる目的を既に見出しておられるのです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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