数学が嫌いな方って多いですよね。
高校生に嫌いな科目のアンケートを取れば、多分数学が一位になるでしょう(笑)
数字を見るのが嫌だという方すらいるかもしれません。
それくらい嫌われている数学ですが、私はむしろ一番好きな科目です。
どれくらい好きかと言えば、受験勉強の8割近くを数学に費やし、大学も数学科に進んだくらい好きです。
しかし私が高校のころ、数学が好きと言うとクラスメイトからは変人のように見られました(汗)
理系クラスであるにもかかわらずです。
そんな多くの人が嫌っている数学を私はなぜ好きになったのでしょうか。
その理由についていろいろと考えてみました。
目次
数学が好きな理由は「答えが一つだから」ではない
まず、数学が好きな理由は「答えが一つだから」ではありません。
数少ない数学好きの人に理由を尋ねれば、
「数学は答えが一つだから」
と答える人が多いです。
しかし、
「私はこれには納得がいきません」
大学の数学では結論は最初に与えられていて、それを導く過程や証明を求められます。
この過程や証明には模範解答はありますが、その模範解答と違った方法でも証明が成り立っていれば正解となります。
違う回答でも正解になるということは、答えが一つとは言えませんよね。
高校までの数学であれば、求めるものは主に値ですので、答えは一つになります。
しかし高校までに限って言えば、数学以外の科目も答えは一つになりますよね。
国語の「文章中から読み取れる主張を次の内から選べ」みたいな問題も、答えは一つになるように設問されているはずです。
つまり、数学が好きな理由が「答えが一つだから」である人は、数学以外の科目も好きなはずでなければならないと思うんです。
私は数学以外は好きではないので、きっと理由はこれではないでしょう。
ですが、何となく言いたいことは分かります。
私なりに考えた結果、数学が好きな人は次のようなことを言いたいのではないかと思います。
数学が好きな理由は答えに納得できるから
私の最初の数学が好きな理由は、答えに納得できるからです。
数学の答えを導く過程は論理的で、感情や解釈の違いが介入する余地はありません。
「納得できる」というよりも、「納得せざるを得ない」といったほうがいいかもしれません。
先ほど例に出した国語の問題であれば、答えは一つですが「こんな解釈もできるんじゃないか」なんて文句をつけることもできますよね。
屁理屈をこねなければできないとは思いますけれど。
しかし数学の場合は、そんな屁理屈をこねる隙すらありません。
「答えが一つしかない」というのは、こういった数学の厳密さや論理性のことを表現しようとしているのではないでしょうか。
それであれば納得です。
自分が正解できなくても納得できるというのは、勉強していてストレスがたまらないので好きです。
ここまで数学の回答について考えてみましたが、次は数学の勉強方法を考えてみましょう。
数学が好きな理由は覚えるべきことが少ないから
次の数学が好きな理由は、覚えるべきことが少ないからです。
数学の勉強は、”覚える”のではなく”理解する”ことが大切です。
公式などを覚えていても、理解して応用できるようにしなければ問題を解くことはできません。
逆に社会科の科目などは、言葉や年号などを丸暗記しておくだけで大抵の問題は解けるようになりますよね。
実は私は暗記が大の苦手です。
高校時代、英単語の小テストは正答率5割以下を取り続け、社会科の科目は赤点スレスレの点数しか取れなかったくらいなんです。
暗記の要素がほとんどなく、考えれば答えが出る数学は暗記嫌いの私にとっては楽しくて仕方がないのです。
極端な話、公式すら覚えていなくても答えられることも多いですからね。
苦手なことをしなくてもよいから好き、というのは理由として少なからずあります。
でもこれだとなんだか後ろ向きですよね。
次はもっと前向きに、数学だからこそという魅力を考えます。
数学が好きな理由は解を導く過程が複数あるから
次の数学が好きな理由は、解を導く過程が複数あるからです。
数学の問題には別解がつきものです。
数学を旅に例えるなら、目的地が同じでもそこに至るまでの道のりはたくさんあります。
道中は人によって違った景色を楽しめるのは、数学の魅力です。
自分の見ていた景色が一番いいと思っていても、他人の通ってきた道にも素晴らしいものがたくさんあります。
数ある道のりの中から、最も美しい景色を見れる道を探すことも面白いです。
そんな風に、他人に自分とは違う答え方を教えてもらったり、逆に他人は思いつかないような過程を考えだしたりする楽しさが、数学を好きになった一番の理由なんです。
答えにたどり着いても他の方法はないかと深く探っていくのは、広く浅く学ぶ他の科目よりも私の性に合っていたのかもしれません。
ここまでは数学に対して自分がどう関わるかを考えました。
次はもっと広い視野で数学を見てみましょう。
数学が好きな理由は数学にはロマンがあるから
最後の数学が好きな理由は、数学にはロマンがあるからです。
多分他の科目にもロマンはあると思います。
しかし数学には数学なりのロマンが詰まっているのです。
例えば、研究設備。
最先端の数学の研究設備は、紙とペンです。
小学生と同じ環境です。
誰にでも用意できる設備で、世界に影響を与えるような研究をする、というのはロマンを感じます。
また、一度述べたように数学は納得せざるを得ない論理性のある学問です。
現代人も未来の人も、過去の人でも数学に関しては同じ考えを持つことになります。
文化などにも左右されません。
時代も国境も文化も超えて、みんなが同じ考えを共有する、と考えるとなんだか壮大でロマンチックな気がしてきませんか?
これは普遍性のある数学だからこその魅力でしょう。
誰にでも研究の場が用意できて、誰にでも同じように理解できる、というロマンに私は惹かれます。
数学が好きな理由を数学が好きな私がいろいろと考えてみた、のまとめ
今回も記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
数学が好きな理由、数学の魅力について考えました。
数学は難しくて嫌い、という方もいるでしょう。
しかし、誰でも納得できるのが数学という学問です。
理解できるまでやってみれば、数学ほど単純なものは他にありません。
数学への苦手意識や嫌悪感を抱かず、まっさらな気持ちで取り組んでみると、数学の魅力を感じることが出来るかもしれませんよ。
この記事を読んで数学大好きな人が共感してくれたら嬉しいです。
また、この記事を読んで数学が苦手な人が少しでも数学が好きになる手助けができたら幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
おもしろい記事でした
自分も数学をやり直してみたくなりました。
おきな さま
コメントいただきありがとうございます!
おきな さまのお役に立てて良かったです^^
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
今まで「答えが一つだから好き」とみんなが答えるのに違和感を感じてました。
同じような気持ちの人がいると知れて嬉しいです。