[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”走る犬.gif” name=”ワンちゃん”]ぶどうは僕たちは食べちゃダメって言われてるけど本当なのかなぁ~?[/speech_bubble]
夏から秋にかけて旬になる果物として、ぶどうがあります。
犬にぶどうを食べさせるのは絶対ダメと思い込んでる飼い主さんが多いようなのですが、本当にそうなのでしょうか。
いろいろと調べてみたところ、日本ではぶどうを食べたことによる犬の重大な健康被害が報告された例はほとんどありません。
ほとんどないということなのでゼロではないのですが、それを言うなら他の果物でも同様のことが言えます。
運営者youが気になるのは、
原因は不明だけど、どうもぶどうは食べさせちゃいけないらしい
というのが
ぶどうは絶対に食べさせちゃダメ
になっていると思うところです。
もしこの犬を飼っているご家庭で「誤って犬が食べてしまわないようにぶどうを買うのを控えよう」という風潮になれば(もう既にそうなっているかもしれませんが)、ぶどうの生産農家さんはたいへんな風評被害に遭われていると思います。
なにせ、現在の日本では1000万匹以上のワンちゃんが飼われていますからね。
以下に根拠を示していきますが、犬に「ぶどう」を食べさせても大丈夫ですか?という問いには適量なら全く問題ありませんと言うのが運営者youの回答になります。
ぶどうってどんな果物?
ぶどうの詳細な成分や栄養素についてはこの記事では割愛させていただきますが、運営者youがいくつかのサイトでぶどうの成分表を確認したのですが、
ぶどうにしか含まれない何か特別な成分
というものは見つけることができませんでした。
また、ぶどうが危険だとブログなどで紹介されてる飼い主さん数名が日本の大手ペットフード会社の「犬猫に食べさせてはいけないリスト」のコピペで記事を書かれていました。
また、知恵袋などのQ&Aサイトでもペットフード会社やペットフード販売店の「犬猫に食べさせてはいけないリスト」を回答の根拠として多くの方がリンクが貼ってありました。
どうもこのようなブログやQ&Aサイトが「犬 ぶどう」と検索した際に上位を占めていることからぶどうは絶対食べさせちゃダメという「都市伝説」が広まってしまっているのだと推測されます。
食べ過ぎが良くないのは当たり前
まず、最初にお伝えしたいのは、ぶどうを与えすぎるは当然よくないです。
ワンちゃんにとってのぶどうの適量はワンちゃんの体格にもよりますが、巨峰で言えば1粒です。
多くてもせいぜい2粒までにしてあげましょう。
それではその根拠を具体的に見てきます。
一般的に犬の一日の食事量は
と言われることが多いようです。
仮に体重5kgの犬であれば、
ということになります。
多くの犬は1日2回の食事を与えられていると思うので、1回の食事は60gちょっとということになります。
人間に例えてみても、運営者youの体重は60kgですから、体重×2.5%とすれば一日の食事量は1500gになりますので、まあ、妥当な量だということは分かります。
では、ぶどう1粒は何gかというと、巨峰でいうと10g前後です。
1回の食事でぶどうだけ与える飼い主さんはいないと思いますので、通常の食事を少し減らして1粒から2粒くらい与えるのが妥当な量だと言えます。
もしそれ以上与えれば完全に食べ過ぎですので、下痢になったり吐いたりするのは当たり前のことです。
ちなみに我が家のトイプードルのクシェル(くーちゃん)は体重1.5kgなので、ぶどうの適量は1粒の1/3ということになりますねw
人間からみたらかわいそうになるくらい少ない量なのかもしれませんが、ワンちゃんにとってはこれだけ与えれば十分なのです。
どうやって食べさせたらいい?
あまり生で食べさせるのは良くないと言われるのですが、その点は運営者youも同感です。
野菜であれば、加熱処理として「焼く」「煮る」「蒸す」ということができますが、ぶどうの場合はそのどれも適当ではないと思います。
したがって適量(ぶどうの場合、1粒~2粒)であれば、そのまま食べさせても問題ないのではないでしょうか。
犬にぶどうを食べさせても大丈夫のまとめ
獣医学の臨床データは圧倒的に不足しており、出どころも怪しいのですが、犬の体重1kgにつき32gのぶどうを与えると腎不全などに至るケースがありうるとのことでした。
体重5kgの犬であれば160gということになります。
一日の食事量を大きく超える量を一度に食べれば、ぶどうに限らずどんな果物だって体調不良を引き起こすのは当たり前のことだと思いませんか?
いろんな種類の果物が季節を問わず買うことができる日本ですので、それでも心配と思われる飼い主さんは無理にぶどうを与えることもないと思います。
うっかり目を離したスキにたくさんのぶどう食べてしまった時はしっかり対処してあげてくださいね。
あと、現役の動物看護師さんからコメントを頂戴しました。
犬にぶどうは食べさせてはいけないというコピペ記事が溢れている中、飼い主さんがどの情報を信頼していくかの判断の材料にしていだだけたらと思いますので、是非コメント欄もご覧ください。
こちらに運営者youの犬の食餌についての所感の記事を書いていますので、もしお時間があれば読んでいただけたら嬉しいです。
[speech_bubble type=”ln” subtype=”R1″ icon=”走る犬.gif” name=”ワンちゃん”]最後まで読んでいただきありがとうございました。[/speech_bubble]
はじめまして、動物看護師をやっている者です。
あまりこうしてコメントを書くということ自体しないのですが、本件はワンちゃんたちの健康や命に関わることなので、書かせていただきます。
こちらは何かデータに基づいたことをおっしゃっているのでしょうか?
欧米の動物医療ではぶどう類は御法度というのは当たり前ですし、何年も遅れをとっている日本でさえそれも常識とされてきつつあります。
確かにおっしゃるとおり、ぶどうに含まれている何の成分が毒性があるのかは解明されていません。しかしながら、症状の重さはその子その子によって変わりますが、経験上、無症状の子もいれば、腎不全を引き起こしたり、ごく少量でも毒性に敏感に反応すれば死に至る場合もあります。
必ずしも間違っている情報だとは言い切りはしませんが、閲覧者の謝った導きはしない方がよいのかな、と思います。あなたの言葉を信じて、ぶどうをあげてしまった結果死んでしまったら、当然、ここでの曖昧な情報によって殺された、と私は考えます。
ぶどうを食べてはダメというのは「都市伝説」だ、と主張されるならば、それなりに裏付けが必要になることは理解できますよね。それにはまずお飼いになっている愛犬くーちゃんでお試しになった、ということでしょうか。何も症状が現れず、「くーちゃんは大丈夫」だったということでしょうか。本当に大丈夫かは血液検査を行って腎・肝機能などをみる必要はありそうですが。(まぁ結局パソコンの画面の向こうなので本当のことなんてわからないですけど)
もしその裏付けを行い、仮にくーちゃんが大丈夫だったとしても、すべての犬が大丈夫という理屈は成り立たないですよね。よって、そもそも都市伝説という表現を使うこと自体が理屈に反しているとは思いませんか。
こちらのサイトへ訪れる閲覧者の多くはワンちゃんを飼っている方々で、ぶどう農家の方は少ないと思います。農家の心配の前にワンちゃんの心配の方が先なのでは。
長々とすみませんでした。
私自身ワンちゃんを飼っています。動物看護師であるといえど、いろいろあげたい、食べさせたい、と思う気持ちはほかのワンちゃんのオーナーさん方と一緒です。あげませんけど。でもできるだけ健康に長生きしてほしいと願っているので、閲覧者を不健康な方向へと誘導しないほうがいいと思います。
関口 彰二さん、コメントありがとうございます。
動物看護師を生業とされているとのことで興味深く読ませていただきました。
その上で私は犬にぶどうを食べさせてはいけないというのはやはり「都市伝説」だと思っています。
私は医学に関して全く疎いのですが、そんな私でも医学はエビデンスがすべてだと思っています。
エビデンスもなしに犬にぶどうを食べさせると腎不全を起こす可能性がある「らしい」というのは私にとって「都市伝説」以外の何ものでもないのです。
「こちらは何かデータに基づいたことをおっしゃっているのでしょうか?」とのご質問なのですが、ネットでいくら探してもぶどうが犬にとって有害であるというデータがないのです。
むしろ私がぶどうが犬にとって有害であるというデータが欲しいくらいなのです。
欧米の常識はエビデンスでもデータでもありません。
欧米でも犬の臨床データは圧倒的に不足しているのが現状です。
そんな常識は私にとって信頼しうるソースとはならないのです。
記事本文をしっかり読んでいただきたいのですが、私は文中のどこにもぶどうを食べさせろとも食べさせるなとも書いていません。
「いろんな種類の果物が季節を問わず買うことができる日本ですので、それでも心配と思われる飼い主さんは無理にぶどうを与えることもないと思います。」
と書いているのに誤った導きとはどういうことでしょうか?
ここでの曖昧な情報によって殺されたと私は考えます、とはどういうことでしょうか?
閲覧者を不健康な方向へと誘導しないほうがいいと思います、とはどういうことでしょうか?
私は犬にぶどうを食べさせてはいけないというのは「都市伝説」だと思っていますので飼い主やそのワンちゃんの心配はしていません。
「都市伝説」で風評被害に遭っているぶどう農家さんの方が心配です。
数の問題ではありませんよ。
最後に、「犬 ぶどう」で検索するとまあ似たり寄ったりのコピペ記事ばかりです。
無責任にエビデンスもなしに犬にぶどうは食べさせちゃいけない「らしい」という記事のオンパレードです。
検索上位の方にもいますが「自称獣医師」がネットの文章をコピペしてぶどうの危険性を喧伝してるようでは動物病院が本当に信頼されるのはまだまだ遠い先の話だなと私は思っています。
こちらのサイト主さんのおっしゃられることがもっともですし科学的姿勢とはこのような見解だと思います。だからサイト主さまではなくこの「都市伝説」を科学的思考なしに鵜呑みにし、挙句他人にも同調させようとする人たちに対しての論調になってしまうのですが。「犬 ぶどう」で検索すると出てくるのがまあほんとに判で押したようにどれもこれも一緒の内容。「急性じん不全」「中毒に至る量は体重1kgあたり32g」「ぶどうのどの成分が中毒を起こすか不明」「リスクがある限り食べさせない方が賢明」って。やれやれ。どのサイトが大元か分りませんがこのコピペ文化と不安をあおるだけの非科学的態度ってどうにかならないですかね。「どの成分が有害か不明」の上に臨床実験での結果ではないってことはその報告例って「ぶどうが原因ではない可能性」もかなり高いと思います。それに体重1kgあたり32gって自分に当てはめたら2kgのぶどうですよ?デラウエアに換算したら1,000粒です。それだけぶどう食べたら自分だって腹壊します。どんな食物だって食べ過ぎれば毒になります。ヒトも同じです。醤油100ml飲んで無事でいられますか?だからってヒトに醤油を与えてはいけませんって言うんですか?ヒトのアレルギーだってまだ良く分っていないのに犬の食性にだれがどれだけ研究費をつぎ込んだのか知りませんがどうして皆さん自信満々にコピペ出来るんでしょうか?友人にそばアレルギーがいますがそばを茹でたなべで茹でられたうどんを食べて病院に担ぎ込まれました。これをもって「ヒトにはそばやうどんを与えてはいけません。中には昏倒した例も。」なんてしたり顔で書いてるのと同じではないですか?いたずらに不安をあおり動物が食べられるモノの範囲をいたずらに狭めることは食べる事が大好きな動物の楽しみをいたずらに奪うことになるとは考えませんか?「リスク」なんて言い出したら例えば現在OKでも今後NGになる食物があるかも知れません。そう考えたら全ての食材に「リスク」はあります。それはヒトも一緒です。ですがいくらバランス栄養食だからってカロリーメイトだけであなた生きていけますか?犬ならドッグフードだけで生きるべき、って「あなた」が決めるんですか?決めていいんですか?してそのドッグフードは「ホントに安全」なんですか?(笑) ほら、ついに食べるモノがなくなった。さてどうしますかね?ヒトと犬の豊かな生活を目指すならもっと科学的思考を持たなければいけないのではないでしょうか?うちのわんこは道路をクンクンして舐めたりします(すぐやめさせますが)がこれは毒なんでしょうか?そんなのウチのこだけ?で道路って毒物?近所のこはセミ食べちゃったり、別のこは道端の草食べて吐いたりしてますがこれらはどうなんでしょう?死んだセミは食べちゃいけない?道草は?犬にとって「食べる」とは一体どういうことなんでしょうか?道路、死んだセミ、道端の草、ぶどう、どれが良くてどれがダメ?道路舐めて中毒起こすとしたらその量は?セミは?今後バナナやリンゴがテキトーな症例報告でNGと出たらまた皆さんお信じになって皆で声高に「バナナは犬にあげてはダメ」「リンゴも絶対NG」とか言い始めるんでしょうね。で皆さん自分が発見したかのようにご自分のサイトにコピペして出すんでしょうね・・・。トホホです。そんな中でサイト主さまのような「ご自分のアタマで何が正しいか考える」方がいらっしゃるのが一筋の光明です。
いそやまポチオ さま
コメントいただきありがとうございます。
私はこの記事を書くにあたって、検索上位から数十ページにわたって、犬に対するぶどうの実害があった報告を調べたのですが、ただの一件もありませんでした。
大手メディアや自称獣医師までコピペのような記事を書いているくらいですから、ネットの情報を鵜呑みにしないこと(私の記事も含めて)が大切だと思います。
今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。