数学は苦手、数学は難しい、そう思っている方は非常に多いです。
中学校まででも数学が難しいと言われる方はいますが、特に高校数学。
中学までの数学は何とかなっていたけれど、高校に入って挫折したという方は星の数ほどいます。
数学が難しいと思う理由はいったい何でしょうか。
私は数学が難しいというのは「思い込み」であると思えてなりません。
これは私が数学が得意だから「思い込み」だなんて言ってるわけじゃないですよ。
数学に対して捉え方を少し変えるだけで、その先入観は払拭されるのではないでしょうか。
そこで、センター試験では数学は満点であった私が、数学は難しいと思われる理由は何か、どんな風に考えれば数学を簡単に思えるのかを考えました。
目次
数学が難しい理由は暗記の必要性が少ない科目だから?
まず私が考えたのは、数学が難しい理由は暗記の必要性が少ない科目だからなんじゃないか?
ということです。
数学は五教科のうちでもっとも覚えることが少ない科目です。
逆に言えば、五教科の内でもっとも暗記が通用しない科目です。
きっとそれが難しいと感じる理由になっているのではないでしょうか。
例えば、社会科のテストで範囲を事前に知らされているとしましょう。
教科書のその範囲を全て暗記した人はおそらく9割以上の点数はとれるでしょう。
数学のテストでも同様に範囲が知らされており、教科書のその範囲をすべて覚えている人がいたとしましょう。
しかし、その人が数学の考え方が身についていなければ点数はそれほど伸びないと思います。
このように、他の科目と同じように数学を勉強しているのが難しいと思う理由の一つではないでしょうか。
数学は思考力がものをいう科目です。
暗記では太刀打ちできません。
思考力は才能次第というイメージもありますが、高校数学まででしたら努力でカバーできます。
そのためにはまず基礎をしっかり身に着けることです。
基礎が出来ていないのに問題の解き方だけ覚えても、数学の問題は解けません。
基礎を理解していれば、解き方を知らない問題のパターンに当たっても自力で解き方を見つけることが出来ます。
そうなってくると数学は簡単なものに変わります。
では、なぜ基礎が出来ていない方がこんなにも多くなってしまうのでしょうか。
数学が難しい理由は学校の授業の進め方にある
学校での授業の進め方は、数学を難しいと思わせる理由になっていると思っています。
多くの学生がつまずくポイントの一つである、三角関数を例に出してみましょう。
まず高校一年生で三角関数の土台となる三角比などを学びます。
この時点ではまだついていける方が多いんです。
その発展である三角関数を学ぶのは、一年後の高校二年生になってからです。
一年間何の音沙汰もなかったのに、唐突に三角比を発展させた内容が現れます。
そんな進め方をしても、学生としては「三角比?ああ、そんなのもあったね」くらいにしか覚えていません。
このような基礎を固めてから一度放置して、その後発展させるという授業の進め方は非常に不親切です。
発展した内容にいきなり手を出せば、難しいと思うのは当然です。
これがスムーズな理解を妨げ、難しいと感じる理由になっているのです。
ですが、授業の進め方を学生が変えることはできません。
そこで、授業が新しい単元に入る直前に、基礎の部分を少しでもいいので見直してみるといいでしょう。
基礎から徐々に発展させていけば、数学は単純で簡単なものだと感じるようになります。
他の科目と数学の違いは、暗記が必要かどうかだけではありません。
では次に暗記以外の他の科目と違う部分を考えてみましょう。
数学が難しい理由は少しの間違いも許されないから?
数学は正解、不正解がはっきりとした科目です。
国語の記述問題などでは、正解ではないけど間違ってもいない、といった具合で一点くらいはもらえることがあります。
数学は基本的に値を求めるので、合っているか間違っているかの二つしかありません。
少しでも間違ってはいけない、というのが難しいと思う理由になっているかもしれません。
しかし捉え方を変えてみるとどうしょう。
数学以外の科目は、間違っていない場合でも正解でないことがあります。
つまり正解しようと思ったら完璧な回答を用意しなくてはいけません。
数学は間違っていない場合は正解なのです。
数学の問題で点数を取るコツは、正解を探すことではなく間違えないことです。
自分の回答を一つずつしっかりと確認していけば、間違えないことは難しくありません。
何か違和感がある、なんとなくおかしい気がする、というのは正解か不正解の二つしかない数学では正解になりません。
そんな時に回答を見直すだけで間違いはグンと減ります。
間違ってさえいなければ、それが必然的に完璧な回答になっています。
間違いが許されないというのは難しい理由ではなく、むしろ問題が単純ということです。
次に、本当に数学を難しいと思っているのか、ということについて考えてみましょう。
数学は”難しい”ではなく”面倒くさい”
数学を勉強するとき、本当に”難しい”と思っていますか?
実は”面倒くさい”と思っているのではないでしょうか。
難しいから面倒くさいではなく、面倒くさいから難しいでもなくその二つの思いが同時に湧き上がるのではないでしょうか。
- 問題がやたら長くて面倒くさい。
- 解く過程を考えなければいけないのが面倒くさい。
- 解説が流し読みでは理解できないのが面倒くさい。
そういった気持ちはよく理解できます。
数学を得意科目としていた私でもそう思いました。
しかし、その面倒くさいという気持ちが、難しいと混ざってしまっていませんか?
“面倒くさい”が”取り組みたくない”に、”取り組みたくない”が”難しい”に変わっているのではないでしょうか。
面倒くさいというのはつまり、解けるけれど手間がかかるからやりたくないということです。
そう、手間さえかければ解けるんです。
面倒くさいというのが難しいと思う理由になっている場合は、時間をかけてでも取り組むようにすれば問題は解けます。
すると、時間はかかるけれど思ったより難しくはない、と感じるでしょう。
まずは面倒くさいという気持ちをどうにかすれば、数学が難しいとは思わなくなりますよ。
数学が難しいと思う理由は思い込み?こんな風に考えれば数学は簡単!のまとめ
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
数学は難しいと思われがちですが、実は単純で簡単です。
一度時間をかけて基礎さえ理解すれば、それ以降は時間をかけなくても勉強が進む科目なんですよ。
難しいと思い込んで、簡単な科目に苦労するのは損です。
難しいと思う理由を見つめなおして、本当に難しいのか考えてみましょう。
この記事を読んで、数学は難しいという考えが少しでも変わってくれると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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