いま、多くの家電量販店ではIHクッキングヒーターの展示コーナーが大きく作られています。
IHクッキングヒーターを比較検討するために、いろいろなメーカーのものを集めた展示会もよくみかけますね。
実際に使ってみることができるところも多く、いつもたくさんの人が訪れています。
では実際にどのメーカーのIHクッキングヒーターを選ぶのが一番いいのでしょうか?
ちょうど私の家のガスコンロもとうとう寿命を迎えてしまったので、買い替えを機会に各メーカーのIHクッキングヒーターについて徹底比較してみました。
だって各メーカーの販売員さんに聞いてもなかなかそのメーカーの欠点は教えてくれないじゃないですか(笑)
いち消費者として、自分の目で見て感じたIHクッキングヒーターの選び方をここで紹介したいと思います!
目次
シェア50%!PanasonicのIHクッキングヒーターの魅力はずばり使いやすさ
シェア50%ということはIHクッキングヒーターを買う人の二人に一人はPanasonicを選んでいる、ということですよね。
その理由はいったい何でしょうか?
選ばれている理由はいくつかあるのですが、まずラクッキンググリル。
Panasonicのグリルには網がついておらず、水ありでもなしでも使うことができます。
しかもIHクッキングヒーター側がそれを自動で判断し、水を入れても入れなくても状況に最適の焼き方を選んでくれます。これは便利!
エコナビ機能搭載ももちろん搭載。これはどのメーカーも頑張っているところではありますが、省エネは大事なポイントです。
お手入れも、グリルの中のヒーター部分が動かせるようになっているので使ったあとのお掃除が楽です。
しかもスマホ連動機能がついているのはPanasonicだけ。
…っていうか、スマホをIHクッキングヒーターと連動させる必要があるの?
私も最初はそう思いましたが、使い方としては専用アプリをダウンロードしてIHクッキングヒーターとスマホを連動させ、アプリで自分が料理したいメニューを選んで指示するだけ。
それだけでその料理に一番適した火加減でIHクッキングヒーターが自動で調理をしてくれます。
ちゃんと中が焼けたか、火加減が難しいハンバーグなどを焼くときにはなかなか便利な機能ではないでしょうか。
それでは次は日立のIHクッキングヒーターのご紹介です!
火力の調整なら日立!グリル皿の使い分けが便利さの鍵
シェアでこそPanasonicにおよびませんが、日立のIHクッキングヒーターもなかなか特徴があります。
まず火力調節がなんと12段階に分かれているので、料理に合わせて火力を選ぶことができます。
そしてその火力は4色ワイドカラー液晶という機能によって一目瞭然。
たとえば火力1のとろ火で煮込んでいるときには液晶部分がグリーンに光ります。弱火のときにはイエロー、中火のときにはオレンジ、強火のときにはレッドへとそれぞれ液晶部分の色が変わります。
ガスと違って見ただけで炎が見えないから心配、という方には色を見るだけでその火加減がわかるのでとても安心ですよね。
また、グリル機能に絞って比較した場合、日立はPanasonicと違って水をいれずグリル皿をつけて使うタイプを採用しています。
魚と肉とお菓子を同じグリルで焼くのには何となく抵抗があるなぁ、という人にとっては、料理によってグリル皿を使い分けるほうが前の料理の匂い移りなど心配しなくていいですよね。
お次は三菱のIHクッキングヒーターのご紹介です!
料理に合わせた5つの加熱方法!三菱独自の工夫はこれ!
IHクッキングヒーターのシェアとしてはPanasonicに一歩及びませんが、三菱にも独自の工夫があります。
それは、煮込み料理のためには対流煮込み加熱、パスタを茹でるときにはゆでもの加熱など料理に合わせて5つもの加熱方法を選べる、というところです。
これはガスコンロの火加減にもっとも近いものをIHクッキングヒーターで再現した結果だそうです。
ただ加熱するだけではない、というところがよく考えられているのではないでしょうか。
ボタン操作をすることが多いIHクッキングヒーターにはめずらしく、三菱では火加減を調節するツマミもついています。
ガスコンロで慣れたツマミでの火加減調整がいきなりボタンにすべて変わるのも、という方にはぴったりの機能ですね。
ラジエントヒーターがついているのも三菱独自の工夫です。
このラジエントヒーターというのは、ヒーターそのものが発熱することで普段IHクッキングヒーターでは使えないホーロー鍋や陶器製の土鍋が使える、という機能です。
今までの鍋をすべて使えなくなるのは嫌だな、という方におすすめですね。
さて、各メーカーのIHクッキングヒーターのご紹介をしたわけなんですが、私が実際に試してみて感じたことを次にお伝えしていきます。
IHクッキングヒーターにこの機能は必要?実際試してみて思ったこと
上で紹介した3つのメーカーのIHクッキングヒーターにはそれぞれ独自の工夫があり、さすが多くの購買者に選ばれているなぁ、と思うものばかりです。
しかし、実際にそれぞれのメーカーのIHクッキングヒーターを試しに使ってみるとここはどうだろう?というところも出てきました。
たとえばPanasonicにはオールメタル対応という機能がついているものがあります。これは鉄製やステンレス製の鍋だけではなくアルミ鍋や銅鍋も使える、という機能です。
ただし、普通のIHクッキングヒーターに比べて割高なうえ、実は火力が少し落ちてしまいます。
ただでさえガスに比べて火力が弱くなる、といわれるIHクッキングヒーターなのにこれ以上火力を落とした上に割高、というのは個人的にはあまりおすすめできないかな、と思います。
実際オールメタル対応のIHクッキングヒーターを買った、という私の知り合いは、オールメタル対応と普通のIHクッキングヒーターの差額でIH用の鍋を揃えたほうがよかった、と後悔しているそうです。
あと、三菱の独自の機能であるラジエントヒーターですがこちらも火力が弱くなります。
一般的な三菱の売れ筋IHクッキングヒーターを参考にすると、普通のIHコンロが3kwであるのに比べてラジエントヒーターは1.2kw。
半分以下の熱量、ということになりますね。
それに、そもそもラジエントヒーターで何をするのか。火力が弱い、ということだと餅を焼くとかイカをあぶるとか、そのくらいしか用途が思いつきません(笑)
とはいえ、この2つの機能は火力という点で個人的に疑問が残るもののそれぞれ独自の使い方がありますので、それを必要としている人には選択肢として十分に入ってくると思います。
あくまで火力を重点に置いた場合の参考として、考えてくださいね。
次はIHクッキングヒーターを実際に購入した私がこれから購入しようとされてる方へ、気をつけてほしい点と後悔しない選び方を伝授します!
ここに気を付けて!後悔しないIHクッキングヒーターの選び方
IHクッキングヒーターを選ぶ際に、まず自分がどんな風に使いたいか?をきちんと想定することが重要です。
火力の調整を重視するなら日立がもっとも多くの火力調節機能を持っていますし、三菱のIHクッキングヒーターはあまり腰をかがめることなく多くの作業ができるように工夫されています。
ガスコンロの五徳の汚れのこびりつきを一度でも経験したことがある人ならば、使ったあとのお手入れのしやすさも絶対に注目してほしいポイントです。
基本的に、IHクッキングヒーターの表面はフラットになっているため毎日拭き掃除ができます。
ちょっと汚れが落ちにくい時には中性洗剤をつけたスポンジで軽くこすれば、表面はどのメーカーも綺麗になります。
問題は、グリルの中のお手入れです。
Panasonicはグリルの中のヒーターの位置を移動させて掃除することができるので、掃除がとてもしやすいです。
もちろんほかの二つのメーカーも掃除がしやすい工夫をそれぞれしています。
ただ、グリルを取り出した中のお掃除はとてもしやすいのですが、Panasonicのラクッキンググリルそのものはは意外と大きく、しかも波打っています。
洗いにくい、とまでは言えないのですが日立のグリル皿のほうが実際洗いやすいのかも?と私は思いました。
普段よくグリルを使う予定がある人は、そのグリルを取り出して洗うことを想定して展示会などで実際に触ってみることをおすすめします。
さあ!そんなこんなで悩みに悩んだ挙句、私が最終的に選んだIHクッキングヒーターはこれに決めました!
私が選んだIHクッキングヒーターはこれだ!
もっとも売れている、と言われている3大メーカーのIHクッキングヒーターをいろんな面から比較してみた結果、私はPanasonic製のものにしました。
最初は三菱の5つの加熱のやり方のものに惹かれたのですが、ほかの2つのメーカーと比較すると若干音がうるさいかな?というのが正直な感想でした。
理由は加熱する仕組みが他と違うからだそうなので、それは仕方がないな、ということでまずは三菱を除外。
次に日立ですが、グリルについて少しだけ不満点がありました。
IHクッキングヒーターで焼いたお魚はおいしい、と聞いていたのでとても期待していたのですが、ほかのメーカーに比べると日立のグリルは少しだけ焼きが甘いのかな?私には、Panasonicや三菱のグリルで焼いたお魚のほうがおいしく感じたのです。
これは完全に私の好みの問題なので、日立のグリルで焼いたお魚も十分においしかったですよ!と声を大にしてお伝えしておきます(笑)
あと、3kwのコンロと2.5kwのコンロの組み合わせもあったのですが、私は3kwのコンロ2口のタイプを選びました。
3kwと2.5kwと二つのコンロでお湯を沸かしてみた場合、圧倒的に3kwで沸かしたほうが早かったんですよね。
IHクッキングヒーターの場合は、実際にコンロを使用している時間がそのまま電気代となるので弱火で沸かすより強火で一気に沸かしたほうが電気代は安くつきます。
この点では少しでも将来的な電気代の節約になるのでは、と期待しています。
ただし、一点だけ私が後悔したのはIHクッキングヒーターを買った場所。
私の場合は、知っている人がいる家電量販店で結構お値引きをしてもらって買ったのですが、それでも取り付け業者から買うほうが安かったみたいです……。
どうやらメーカーが取り付け業者さんのほうへ安く卸しているらしくて、そちらだと取り付け料金も込みで結構お安く手に入るようでした。
まぁ、知り合いとのお付き合いもあったしお値引きもしてもらったので仕方がありませんが、今度買い替えるときには絶対に取り付け業者さんにも問い合わせてみたいと思います!
IHクッキングヒーターの比較!各メーカーの中で私が選んだのはこれ!のまとめ
今回の記事はお役に立っていただけましたでしょうか。
2016年4月からの電力自由化に伴い、自分で電力会社を選んで電気代を今までより抑えられるようになりました。
それにともない、今までは「電気代が高いから」と興味をもちつつもスルーしていたIHクッキングヒーターという選択肢が一気に身近なものになったように思います。
クーラーをどれだけきかせていても窓を開けっぱなしにしていても、夏の間のガスコンロでの料理はなかなかにつらいものがありました。
しかし、技術は日々進歩していきます。
人間は、生きていく限り食事を毎日欠かさずとらなければいけません。しかし、必ずしも毎年の夏、暑い思いをしなくてもすむようになったのです。
火力が弱い、おいしい料理が作れないと最初は散々だったIHクッキングヒーターも、今は買い替えを検討する人がとても多いことが技術の進歩の証でもあります。
料理がおいしく作れること、後片付けが簡単であること、安全であること。
そして何より料理をする人のやり方にあったものであること。
納得のいくIHクッキングヒーターを選んで、毎日の料理を楽しんでくださいね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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