花粉症と言えばスギ・ヒノキに代表される春に見舞われる災厄だと思いがちですが、一年中花粉症になってしまうリスクは常にあります。
実はこの秋は花粉症のピークの春先ほどではないにしても、1年のうちで2番目に花粉が飛来する季節でもあるんです。
また、程度の差はあれ、夏や冬も花粉症にならないということは決してありませんので、花粉に敏感な方は結局のところ一年中花粉を警戒をしておかなければならないという現状になっています。
こんな時期に風邪かな?と思っていたら意外と花粉症だったりする可能性もじゅうぶんあり得ますので、今回は「秋の花粉症」に関していろいろと情報提供していきます。
目次
秋なのに花粉症になってしまう原因
秋なのに花粉症になってしまう原因は、毎年秋になると花粉を飛ばす憎い植物があなたの身近にあるということです。
秋なのに花粉症になってしまう原因の植物は主に、
- ブタクサ属(キク科)
- ヨモギ属(キク科)
- カナムグラ(アサ科)
- イネ科
- スギ
と言われています。
スギが挙がっているのを見てあれ?と思われた方もおわれると思いますが、スギは春先に飛散のピークを迎えるだけであって秋にも飛散することはあります。
上に挙げた5種の中で秋の花粉症の主役はブタクサ属(キク科)の「ブタクサ」と言われています。
他のヨモギ属(キク科)やカナムグラ(アサ科)も秋にかけて花粉の飛散のピークを迎えますが、生息範囲の関係で秋の花粉症の主役級にはなりえていないのでしょう。
植物を見てこれがブタクサなのかヨモギなのかカナムグラなのかを見極めるのはなかなか難しいと思いますが、いずれにしてもこれらが自生している地域にお住まいの方は注意が必要になってきます。
以下の2枚の画像がブタクサになります。
この植物を見かけたら注意が必要です。
秋の花粉症と春の花粉症の違い
花粉症と言えば春ですが、秋の花粉症との違いはあるのでしょうか。
春の花粉症は主にスギなどの樹木から花粉が出ますので飛散範囲がかなり広範囲にわたります。
時には数十km離れた場所にまで広範囲に飛散するので、都市部に住んでいてもスギ花粉に悩まされている方が多いのです。
一方、秋の花粉症の原因となるのは野草からの飛散ということになりますので、飛散範囲は比較的狭くなります。
飛散範囲は狭いのですが、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラあたりは都市部でも道端や公園、河川敷など広く見られる野草なので、飛散範囲が狭いといっても厄介と言えば厄介です。
下の画像がヨモギになります。
下の画像がカナムグラになります。
秋の花粉症の症状
花粉症の症状と言えば
- くしゃみ
- 鼻水
- 鼻づまり
- 目のかゆみ
といった四大症状が挙げられます。
秋の花粉症だからということで他の季節と特に変わった秋特有の症状が出るわけではありません。
秋の花粉症と風邪の見分け方
先ほどの四大症状の中で「目のかゆみ」は風邪とは無関係です。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりに「目のかゆみ」が加われば花粉症を前提とした対処が必要になります。
また、花粉症と疑う場合には
- くしゃみの回数が風邪の時よりも多い
- 鼻水が風邪の時よりサラサラした感じがある
- 鼻づまりが1週間以上続く
このような場合には花粉症であると疑った方がよいでしょう。
一方で、花粉症の場合でも微熱を感じることはあるかもしれませんが、悪寒や高熱が出た場合には花粉症ではなく風邪である可能性が高いです。
また、「食欲がなくなる」や「関節に痛みを感じる」などの場合にも花粉症ではなく風邪である可能性が高いと言えます。
秋の花粉症にならないための対策
秋の植物の花粉はスギなどと違い、花粉が数十kmにもわたって飛来してくるものではありません。
じゅうたん爆撃のように広範囲に被害を及ぼす春のスギ花粉と違い、秋の花粉の飛散範囲は狭く限定的なものとなります。
したがって可能な範囲でブタクサやヨモギやカナムグラなどの野草が自生している場所を避けるように意識すれば秋の花粉症を回避することはじゅうぶん可能です。
日ごろの生活や仕事の中でこのような野草に近づかないことが難しい方はマスクを常に着用するなどの自衛手段が必要になります。
【秋の花粉症】それ、風邪じゃなくて花粉症かもしれませんよ、のまとめ
いかがでしょうか、秋の花粉症は対策をきちんと取ることができれば春の花粉症のように泣く泣く無条件に受け入れなければならないものではありません。
花粉症の四大症状のくしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみがひどくなると仕事や勉強の効率を大きく下げてしまいます。
春の花粉症は最悪いたしかたないものと諦めるにしても秋の花粉症は生活や行動パターンを変えればなんとか対処できる可能性も高いです。
自分の体質だからしかたないと諦めずに一年で一番爽やかな季節を爽やかな体調でお過ごしください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメントを残す